歯周病と咬合

今回は歯周病の4つの因子の中の咬合因子についてお話しします。

まず咬合とは噛み合わせの事です。噛み合わせが悪い事も歯周病の一因になります。

虫歯や歯周病で歯を失ったままにしている所はありませんか?

永久歯は28本(親知らずを含めると32本)で噛む様にできています。歯の本数が減っても噛む顎の力は変わりませんので、残りの歯に過剰な力がかかる事になります。また虫歯治療で詰め物や被せ物をしますが、年単位ですり減ったり逆に天然の歯よりすり減りが少なかったりで噛み合わせは少しずつ変化していきます。

噛み合わせのバランスが崩れる事によって過剰な負担を受けた歯は、歯周組織にダメージを受ける事で歯周ポケットが深くなってしまい、そこに以前お話しした歯周病菌が付着すると、より歯周病が進行しやすい状態になります。

加えて歯ぎしりや食いしばりはお食事の時以上に大きな力が加わるので、噛み合わせのバランスが崩れている方はより注意が必要になります。

しかし噛み合わせのバランスの崩れは自分では気付きにくいものなので、検診などで定期的にチェックする事をお勧めします。