桜が満開、4月になり、新生活のスタートです。

進学、進級、新社会人の皆様おめでとうございます。

当院にもたくさんのお子様が春休みを利用し、受診されています。

今回は、乳歯の虫歯についてのお話です。

『乳歯が虫歯になっても、どうせ大人の歯が生えてくるから、大丈夫!』

と思っているかたは、いませんか?

それは、間違いです。

乳歯の虫歯を放置すると?

永久歯の虫歯のリスクが高まる

乳歯が虫歯になり根の先まで膿が溜まると、その下の永久歯が、一例として色が変わる、弱くなる、虫歯になるなどの悪い影響を受ける可能性があります。

永久歯の歯並びに変化が!

乳歯の虫歯の放置によって歯を抜けたままにしていると、隣の歯が寄ってきて歯並びの乱れの原因になる場合があります。

よく噛めない

虫歯になり、歯が痛むことで子どもの食欲が減り、肉や野菜など良く噛む食べ物を嫌がり、やわらかくて咬みやすい物を好むようになる傾向があります。

また、偏食の為に栄養バランスが崩れてしまうことも。

顎が十分に発達しなくなる?!

子供にとっては顎の成長のためにはよく咬むことが重要です。しかし、虫歯を放置しておき、うまく噛めなくなることは、顎の発達にも悪影響を及ぼします。咀嚼回数の減少により、噛む力の発育・顎の発達を妨げます。

乳歯も大切にして、健康な歯を!

乳歯と永久歯は、全く別物ですが、その生え変わりには密接な関係があります。

乳歯が虫歯になると、その下で控えている大人の歯にも影響がでてきます。乳歯だからと軽視せず、しっかりと磨いて虫歯にならないようにしましょう。

しっかり見ているようでも、気が付かない内にむし歯ができていたり、歯垢が溜まっていたりすることもあります。

お子様は、日頃から家族の仕上げ磨きやお口の中をチェックしてあげることが必要不可欠です。

また、もし虫歯ができてしまったら、できるだけ早く受診してください。

痛みがなくても、夏休み、春休みなど定期的な受診をおすすめいたします。