先日、授業参観があり、茹だるような暑さのなか、小学校にいきました。

 

さぞかし、子供たちもバテているだろうと思っていたところ、教室の中に入ると、なんということでしょう。

「涼しいー❗」

窓は締め切っており、エアコン+扇風機

肌寒さを感じるくらいです。現に女子生徒は体操服の長袖長ズボンをはいています。

今の子供たちは生活環境も快適に整えられ、便利な道具が溢れ、本当に恵まれているなとおもいます。

 

では、わたしの子供時代、昭和の夏は、今の子供たちを羨ましく思うほど残念なものだったでしょうか?

昔の夏って、音と匂いがありました。

 

 

部屋はエアコンなんてついてなくて、朝から晩まで、窓を開け網戸にしていました。

 

朝起きると、

うるさいくらいのセミの鳴き声、隣のうちの兄弟ゲンカをしている声、風鈴の涼しげな音、

夜は、蛙の大合唱と、暴走族の爆音、

それらを子守唄に眠ります。

 

 

そして、夏の匂い

蚊取り線香、カブトムシの匂い、夕立の後のむせ返るようなみどりの匂い、

 

井上陽水の「少年時代」のように、すべてが、なんとなく趣があり、風情があるように感じます。

 

いまでは、夕立も「ゲリラ豪雨」なんて禍々しい名前でよばれてしまいますし…

 

 

現在小学校では、熱中症警戒アラートが発令されると、休み時間外へ出ることが出来ません、体育もプールの授業も禁止です。

自宅では暑い外気が入らないよう、窓を締めきり、エアコンを利かせ、アロマの香りのする部屋でゲームに熱中する。

 

この子がおじさんになった時、どんな夏の思い出があるのだろう?

 

皆さんにはどんな夏の思い出がありますか?

 

去年夏  沖縄にて