早いもので、今年も残すところ、あと1ヶ月をきりました。

最近では、人生100年時代といわれ、超高齢社会の中で「健康寿命」を伸ばすには、「オーラルフレイル」にならないように、自分の抱える問題をしっかりと把握することが大切です。

フレイルとは、「Frailty(フレイルティ)=虚弱、脆弱」に対する日本語訳で、歳をとって筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下した状態を指します。多くの人がこのフレイルを経て、要介護状態になると考えられます。

 

 

この3つの心得の中でも、身体的・精神的活力を生むために大事なのは、バランスのとれた食事をしっかり摂ることです。しかし、歯の本数が減る、入れ歯が合わない、食べる・飲み込むための口腔機能が衰える、などによって、食事を控えたり、偏ったものばかり食べるようになると、身体的・精神的な衰えが始まります。そして要介護になる可能性も高まるのです。

それが「オーラルフレイル」。

加えて問題になるのが

●口の中の不調によって滑舌が低下し、コミュニケーションが取りにくくなる

●口の中の乾燥によって口臭が強くなり、人と接する機会を減らしてしまう

●飲みこむ力が低下してむせる

●一緒に食べる家族や友人が減り、孤食になる

などがあげられます。

 

これらの問題を一つずつ解決していくことが、いつまでも健康でいられる生活づくりの秘訣。

また、それぞれを単体で考えるのではなく、健康とは社会参加して人と接する機会を増やしたり、運動して体の筋肉をつけたりすることと密接に関係があります。

「社会参加」「運動」そして「口の中の健康」を一緒に考えることで、健康寿命を延ばし、いつまでも楽しい生活を送りたいものです。