今回から虫歯についてお話をしていきたいと思います。現在日本では13歳迄に90%を超える人が虫歯になっているそうです。このブログを読んで下さっている方の中にも虫歯治療を経験されている方が多いのではないかと思います。

虫歯予防の大切さ

 虫歯になってしまった歯はそれ以上虫歯を進行させない為にも治療をすることが大切ですが、残念ながら治療をしても歯質が回復する訳ではなく、あくまで虫歯の部分を取り除いて樹脂や金属やセラミックで補っているだけなのです。

 また樹脂や金属で治療したところは細菌が付着しやすい事もあり、歯と詰め物の境目から再度虫歯になりやすくなっています。2次カリエス(治療済の歯がまた虫歯になってしまう事)になると再治療が必要になりますが、古い詰め物と虫歯になってしまった部分を取り除き一回り大きな詰め物や被せ物をする事になります。治療後の歯の形は保たれていますが、ご自身の歯質は治療を重ねる毎に少なくなっているんです。

 時々この歯は金属で被せてあるからもう虫歯にはなりませんよね?と聞かれたりします。確かに被せた金属は虫歯にはなりませんが被せ物をしている土台はご自身の歯ですのでその土台が虫歯になる可能性は十分あります。そもそもの歯の部分が残り少なくなってしまうと補う事が難しく最終的に抜歯になってしまいます。

 ご自身の歯を生涯使って頂く為に、虫歯予防する事はとても大切になります。

 次回はいよいよ虫歯とお砂糖の関係などの虫歯の原因や予防法について具体的なお話しして行きたいと思います。