6月といえば、梅雨のしっとりとした空気の中、雨に濡れた紫陽花を楽しむ季節のはず

…のはずが、今年は違います。

太陽は照りつけ、空は夏そのもの。まるで梅雨がどこかに忘れられてしまったみたいな、真夏のような暑さの中で——

それでも、うちの庭の紫陽花たちは、しっかりと咲いてくれています。

《真夏の陽ざしを浴びて咲く白いアナベル》

まぶしいほどの白。強い光を受けて、キラキラと反射する花びら。

この紫陽花の名前は「アナベル」。日本原産のガクアジサイとは少し違って、ふわっと丸く咲く姿が特徴的です。白くて清楚で、でもどこかたくましい。

 

《近づいて見ると、ひとつひとつが小さな花》

小さな花がたくさん集まって、一つの大きなボールのようになっている姿。

近くで見ると、それぞれが精巧な花の形をしていて、どのひとつも一生懸命に咲いているのがわかります。

 

6月らしくない気候でも、変わらずに咲いてくれる花たちを見ていると、ちょっとホッとします。

暑くても、季節はちゃんと巡っていて、

そして、植物はその変化にも柔らかく、しなやかに対応しているんですね。

 今年の梅雨はどこへ行ったんだろう?なんて思いながら、

私はこの白い紫陽花に、今日もちょっと元気をもらっています。

今年の6月は、まるで“季節の境目”が消えてしまったよう。

 この暑さの中、皆さまも、どうかご無理なさらずに。

室内でも熱中症になることがありますので、水分と塩分をしっかり摂って、ゆっくりお過ごしくださいね。

紫陽花の写真が、少しでも心の涼みに繋がれば嬉しいです。